
事前に会員登録を済ませておけば、いつでもスマートフォンから車を借りることができるカーシェアリング、一般的に最短で30分から10分単位でレンタルできます。
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カーシェアリングとは、特定の自動車を会員間で共有し、会員が利用したい時間帯に車を借りることができるサービスです。
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レンタカーもお金を払って車を借りることは同様ですが、両者の利用規約に大きな違いがあります。
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カーシェアリングとレンタカーの違いと利用方法について御案内いたします。
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カーシェアとレンタカーの違い
①
車のレンタル時間
レンタカーは、6時間、12時間、24時間、以後1日(24時間)ごとでレンタルします。
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対して、カーシエアは、最短で15分程度からレンタルすることができます。
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このため、以下の様な場合、カーシェアを利用されると便利ですね!
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基本的に、御自宅周辺でちょい乗りする場合で
・日常の買い物
・駅までの送迎
・自宅周辺で急に車が必要な場合など
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②
料金体系など
レンタカーの場合
- 6時間、12時間、24時間、以後1日(24時間)毎のレンタル時間に合わせてレンタカー料金が生じます。・
カーシェアの場合
- 月額料金を支払い( 月額の利用料金に充当可 )、車を利用します。
- ネットで予約し、時間と距離で計算した料金を支払います(月毎の利用料金をクレジットカードで精算)。
- ガソリン代については、レンタカーは返還する時に満タンにして返却しますが、カーシエアの場合、ガソリン代は利用料に含まれていますので、御自身で支払うことはありません。
車内に備えられている給油・洗車カードを用いてガソリンスタンドで精算します。 - 任意保険についてもレンタカーの場合は、別途精算になりますが、カーシエアの場合はガソリン代と同様に利用料に含まれています。
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③
キャンセル料
レンタカーの場合
- キャンセル料は以下のケースが一般的です。・
出発日の
:6~7日前:無料
:6~3日前:基本料金の20%
:2~ 前日:基本料金の30%
:6~3当日:基本料金の50%
※上限金額は、上限6,000円(税抜)ほどが
・一般的です
カーシェアの場合
- 予約開始時間までにキャンセルすれば、キャンセル料金は0円です
- 予約開始時間を過ぎてキャンセルした場合、時間に応じキャンセル料金が生じます
- また、予約した時間が過ぎれば、たとえ乗車していなくとも課金されます
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④
レンタル方法の違い
レンタカーの場合
- あらかじめネット予約していたとしても、駅や空港近隣の営業所に出向いて車をレンタルします
- 軽・エコカー・ミニバン・ワンボックス・バン・トラックなど豊富な車種から選択できます
- 台数は少ないですが、喫煙車を選ぶこともできます
- ペットが同乗する場合は、事前の予約が必要です
一般的に、ケージに入る、体重10kg程度までの犬と猫が対象となります
カーシェアの場合
- 事前にネットにて会員登録の手続きを行います
- スマートフォン、パソコンなどで、ステーション(場所)、日時、レンタル時間を予約します
- コインパーキング、マンション等の駐車場(ステーション)に置いてある車をレンタルします
スマホ、Suicaなどの乗車カードでドアを開錠し、グローブボックスからキーを取り出します - カーシェアの場合、一ケ所のステーションに置いてある車は数台となるため、予約が取れない場合は別のステーションでレンタルすることになります
- カーシェアの場合、コンパクトカー、SUVのほか、ミニバンが主となるためレンタカーと比較すると車種は限られます
- 全車禁煙車( 電子タバコ含む )になりますし、ペットの同乗も禁止です
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⑤
返却方法の違い
レンタカーの場合
- あらかじめ予約した営業所の営業時間内に返却する必要があります。
- 乗り捨ても可能ですから、借りた営業所以外、同一会社の別の営業所に返却することもできます。
カーシェアの場合
- 24Hいつでもレンタルしたステーションに車に返却をすることができますが、ポイントとしては、レンタカーとは異なり、カーシェアの場合、必ず借りたステーションに返却しなければいけないことが原則です。
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⑥
レンタル手続きの違い
レンタカーの場合
レンタカーを借りる場合は、事前にネットや電話等を用いて車種や日程を予約した後、レンタカーの営業所に出向いてレンタル契約を締結します。
カーシェアの場合・
カーシエアの場合は、事前に会員登録をした済ませておけば、スマホ等でレンタル日時を予約した後、ステーションに出向いてICカードやスマホを利用してドアロックを外します。
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ステーションに車があれば、レンタカーよりもカーシェアの方がお手軽に車を借りることができます。
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⑦
オプションの装備品
レンタカーの場合 ( レンタル可 )
- チャイルドシート
- ジュニアシート
- スタッドレスタイヤ
- スキーのキャリア ほか・
カーシェアの場合
- ジュニアシートはトランクに収納されています
- チャイルドシートは、一部のステーションのみオプション
なお、カーナビ、ETC車載器はについては、レンタカー、カーシェアとも標準装備になっています。
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⑧
車内清掃
レンタカーの場合
- レンタル終了毎に洗車・車内清掃をしますので、常に清潔な状態でレンタルすることができます。
カーシェアの場合
- カーシェアの場合、レンタルされた方が車内清掃をして返するのが原則です。
- クルマの汚れが目立つ場合は、「給油・洗車カード」を利用して洗車をすることもできますが、ごみの持ち帰りなども含め、利用者のモラルに依存しています。
- 定期的にスタッフがメンテナンスを行ってはいますが、車内にごみなどが残っているケースもあります。
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⑨
事故が生じたときの手続き
事故が発生した場合、以下順序にて対応します
- 負傷者の救護(救急車の要請)
- 車両の移動
- 警察への通報(事故証明の取得)
- 営業店 or サポートセンターに連絡
事故の場合、保険会社が相手との示談交渉を行います。
後日のトラブルを避けるため、当事者同士の示談は行わないのがポイントです。
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レンタカーの場合、任意保険はレンタル契約締結時に必ず入りますし、カーシェアの場合は、月々の会費等に保険料が含まれています。
加入保険で補償額を超える損害額の場合(保険金が給付されないケースも含む)、損害額を負担します。
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レンタカー、カーシェアともに補償金額は異なりますが、原則的な補償の考え方は同じです。
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レンタカーを利用した方
が良いケース
- 旅行先で車に乗って移動する方
レンタカーの場合、主要駅や空港周辺に営業所があるため、送迎をして頂けるサービスがあります(荷物があっても楽ですね!)。
カーシェアの場合は、レンタルしたステーションに返却することが条件とまるため、車を乗り捨てする場合はレンタカーを選択することのいなります
・ - 年に数回しか車を借りない方
レンタカーの場合、月額料金の支払いは生じませんから、一年間に数回しか車を借りない方にはレンタカーがお得です。
カーシェアの場合、一月に一度も車を借りなかった場合においても、月額料金が生じます。
・ - トラック、軽トラを借りたい方
カーシェアの場合は、レンタル可能な車種が、コンパクトカー、SUV、ミニバンが主となるため、引っ越しなどでトラック、軽トラを借りる方は、必然的にレンタカーの利用となります。
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カーシェアを利用した方
が良いケース
カーシェアの場合、24H利用可能ですが、レンタルしたステーションに返却するのが原則となります。
- 深夜利用も含め、レンタルする時間を気にせず手軽に利用したい方
- レンタルステーションが御自宅の近くにあり、車の利用頻度は高いが、維持費( 駐車場代、保険料、税金 )などを考慮して車を所有したくない方にはお勧めですね
- 一般的に最短で30分から10分単位でレンタルできますから、家族の送迎、日々のお買い物など、短い時間でリーズナブルに車をレンタルしたい方にもお勧めですね!
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レンタカーと
カーシェアリングのまとめ!
レンタカー会社とカーシェア会社の運営費を比較するとわかりますが、レンタカー会社の場合、営業所の賃料と従業員の人件費を料金に乗せる必要性がありますが、カーシェアの場合は、レンタカー会社に比較して営業所の人件費は生じないことから、カーシェア会社の運営費はレンタカー会社と比較して低く抑えることができます。
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六本木駅周辺にて、レンタカー、カーシェア毎にコンパクトカーを6時間借りたと設定して算定しますと、以下のような結果となりました。
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※レンタカーについては「たびらい」レンタカー予約を利用して最安値を検索しています。(2020年6月)
ニッポンレンタカー
:ヴィッツ
:6時間
:5,000円
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ニッポンレンタカー
:フィット
:6時間
:5,500円
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トヨタレンタカー
:ヴィッツ
:6時間
:6,600円
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カレコ・カーシェアリング
:ヴィッツ、フリード、シエンタほか
:6時間
:4,080円
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タイムスカーシエアリング
:ノート、デミオ、アクア、フィットほか
:6時間
:4,290円
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上記結果をチェックしますと、基本的な料金については、レンタカーよりもカーシェアリングの料金がリーズナブルとの結果になりました。