自動車保険(任意保険)が必要な2つの理由とは?

自動車保険(任意保険)が必要な2つの理由

自動車保険には、加入が義務付けられている「自賠責保険(強制保険)」のほか、事故が生じた際、相手の損害を補償したり御自身の損害を回復させるために任意で加入する「任意保険」の2種類があります。

加害者として交通事故を起こした場合、「対物賠償」「対人賠償」と十分な補償をする必要が生じます。

「死亡」「後遺障害」「財物損害」等の賠償金は高額になる可能性があるため、事故を起こす確率が低いとしても「任意保険」に加入する必要性があります。


「自賠責保険(強制保険)」「任意保険」の補償内容の違い等のほか、任意保険加入の必要性について記載します。

 

交通事故(加害者)
の事故責任とは?

交通事故の加害者になりますと「刑事上の責任」「行政上の責任」「民事上の責任」が問われます。

 

刑事上の責任(懲役・禁固・罰金)

  • 過失により交通事故を起こし、人を死傷させた場合「過失運転致死傷罪」などが適用され刑事罰の対象となります。
  • 飲酒運転、無免許運転等の過失を伴う場合、道路交通法違反の責任についても問われます。

 

行政上の責任
(運転免許の取消・停止など)

  • 運転免許の取消・停止・減点・反則金などの行政処分が行われます( 公安委員会 )

民事上の責任(損害賠償)

  • 交通事故の被害者を救済するための民事上の賠償責任が生じます。
    ・不法行為責任(民法709条)
    ・自動車損害賠償保障法
  • 被害者が被った損害を金銭に換算して賠償します。

    「被害者の人的損害」
    ・治療費
    ・入院費
    ・交通費
    ・介護料
    ・休業による損害
    ・逸失利益
    (被害者に後遺症等を負わせた時ほか)
    ・慰謝料 など

    「物的損害」

    ・車両の修理費
    ・壊れた物の修理費(建物・構築物ほか)
  • 自動車保険の補償は民事上の責任に対応します。
    ・自賠責保険(強制保険)
    ・任意保険

    賠償責任は、被害者の「年収」「障害」「年齢」によっては、数千万円~1億円超になることもありますから任意保険の加入は絶対ですね!

自賠責保険の補償範囲


自賠責保険の概要

自賠責保険は、交通事故の被害者を救済するための法律に基づき、原動機付自転車を含む全ての自動車に加入義務があります。

 


自賠責保険の補償内容

・交通事故で「他人」を死亡させた場合
・交通事故で「他人」にケガを負わせた場合

※以下の人が補償対象となります
・歩行者被害者
・同乗者
・自動車(被害者)の搭乗者

 

上記の人身事故を起こした場合、相手への賠償金として自賠責保険金が支払われます。

加害者の車に同乗していた人の死傷についても補償対象となりますが、同乗者が車の名義人の場合は補償されません。

以下は自賠責保険の支払い対象外となります
・交通事故を起こした運転者のケガ
・自動車の修理代
・建物・構築物等の物損代
・自損事故(単独の人身事故)
:「他人」ではないため

 


自賠責保険金の支払限度額

  • 死 亡:3,000万円
  • ケ ガ:0,120万円
  • 後遺症等:
    後遺障害の程度(1~14等級)に細分化され、75万円~4,000万円の保険金が支払われます

    ex
    ::常時介護(第1級):4,000万円
    ::随時介護(第2級):3,000万円

 

自賠責保険の保険金額

事故被害者1名あたりの保険金額ですので、1事故あたりの限度額はナシ

被害者が複数いる場合

傷害による損害:0,120万円×○人が限度額
死亡による損害:3,000万円×○人が限度額
となり、被害者それぞれに支払われます。

 


自賠責保険の保険料

 普通車
・24ヶ月:20,010円
・25ヶ月:20,610円

軽自動車
・24ヶ月:19.730円
・25ヶ月:20,310

  • 保険料、補償内容については、どちらの保険会社で加入しても同じとなります
  • 一般的には、車検の費用と一緒に保険料を支払います
  • 自賠責保険に加入しないで運転された場合、1年以下の懲役または50万円以下の罰金となります
  • 車検のサイクルは24ヶ月のため、自賠責保険の支払いも24ヶ月で良いのではと思われますが、自賠責保険の有効期限 > 車検満了日 となる必要性があるため、車検を受けるタイミングが遅れることなどを考慮し、25ヶ月の自賠責保険に加入することもあります。

自動車保険(任意保険)
の補償範囲

自動車事故による損害を補償する保険で、一般の損害保険会社から販売されています。

自賠責保険で補償されない損害も補償対象とする
自動車保険で、様々なタイプの保険があります。

以下の補償内容をトッピングしたものが任意保険として販売されています。

 

[被害者への賠償]

:他人への損害や財物に対する補償の保険

  • 対人賠償保険は、自賠責保険から支払われる保険金では不足する額を補う保険。

    一般的に対人賠償保険は限度額を設けずに「無制限」で設定されています。
    対人賠償保険
    対物賠償保険

[自身の補償]

:運転者、同乗者、自身の車に対する補償
(自賠責保険の補償対象外)
人身傷害保険
搭乗者傷害保険
車両保険
自損事故保険
無保険車傷害保険 等

人身事故の高額賠償(判例)


高額賠償(事例)

損害額:5億843万円
判 決:2016年11月/横浜地裁
被害者:男性・41歳
職 業:眼科開業医
損 害:死亡
状 況:酩酊して道路横断中にタクシー
…………にひかれた
被害者の過失割合:60%

損害額:3億7,829万円
判 決:2016年2月/名古屋地裁
被害者:男性・21歳
職 業:大学生
損 害:後遺障害
状 況:乗用車ボンネットに伏臥
被害者の過失割合:20%

損害額:3億6,756万円
判 決:2005年5月/名古屋地裁
被害者:男性・33歳
職 業:会社員
損 害:後遺障害
状 況:第1車線に車線変更した乗用車と
…………第1車線直進のバイクが接触
被害者の過失割合:5%

損害額:3億5,936万円
判 決:2007年4月 大阪地裁
被害者:男性・23歳
職 業:会社員
損 害:後遺障害
状 況:渋滞する交差点で直進する原付と
…………対向右折乗用車の衝突
被害者の過失割合:30%

損害額:3億5,250万円
判 決:2006年6月/大阪地裁
被害者:男性・38歳
職 業:整形外科・内科開業医
損 害:死亡
状 況:夜間、酩酊歩行中に路上しゃがみ
…………込み大型トラックが衝突
被害者の過失割合:40%


人身事故の損害内訳

交通事故による人的損害の内訳は以下の様に算定されます。

  • 治療費、通院交通費、葬儀費用など実際に支払った費用
  • 休業損害(事故で負ったケガによって生じた収入の減少分)
  • 死亡、後遺障害によって得られなくなった将来所得(遺失利益)
  • 精神的な損害(慰謝料)
  • 過失割合

 

上記のケースでは、被害者の過失割合が60%あるにも関わらず、眼科開業医の遺失利益を算定して5.08億円の高額賠償額が確定しています。


上記の高額損害額(事例)に至らなくとも、死亡・後遺障害が生じた場合には高額な賠償責任が生じることがあります。

自動車保険(任意保険)が
必要な2つの理由


自賠責保険では補いきれない損害を補填するため

交通事故を起こしますと、加害者は「刑事上の責任」「行政上の責任」のほか、被害者を救済するための「民事上の賠償責任(対人賠償・対物賠償)」を負うことになります。

人身事故の高額判例では賠償額が5億円を超えるケースのほかにも、1億円超の判例も多数生じています。

人身事故により「死亡」「後遺障害」が生じた場合、自賠責保険による支払限度額は、死亡( 3,000万 )後遺障害( 4,000万 )ですから十分な賠償責任を果たすことができないのが実情です。

自賠責保険では補いきれない損害を補填するために、任意保険(自動車保険)に加入し経済的に備える必要性が生じます。


自動車保険・自動車共済の加入率

自動車保険(任意保険)は加入義務はありませんから、自動車保険(任意保険)に加入していない車(バイク含む)も存在します。

自動車保険の必要性・重要性を感じていない場合や経済的な理由などにより自動車保険に加入していない様です。

対人賠償(対人賠償保険、対人賠償共済)
の加入率

出 典
三井ダイレクト損保
:損害保険料率算出機構
:「自動車保険の概況 2019年度版」

 

自動車保険で加入:74.8%
自動車共済で加入:13.3%
非加入・その他….:11.8%

 

「対人賠償(対人賠償保険、対人賠償共済)」の加入率は、自動車保険と自動車共済を合計すると88.2%です。自動車共済の加入率のもととなる数値は、JA共済、全自共、交協連、全労済から、損害保険料率算出機構に対して報告があったもので、それ以外の共済は含まれていないことを考慮すると、90%に近い数の車が自動車保険もしくは自動車共済に加入していると推定されます。 

出典:三井ダイレクト損保

 

上記を言い換えれば、10台に1台の車両は「任意保険」に加入していないことになります。

自賠責保険しか加入していない車と事故を起こし損害を被った場合、十分な損害賠償を受けられない可能性が高いと思われます。

このため、自身が加入している「任意保険」に「無保険車傷害特約」を付加することで自己防衛することができます。

「任意保険」に加入すると自動的に特約として付加されるケースが多いですね!

 

無保険車傷害特約とは

自動車保険に入っていない、または保険に入っていても補償内容が不十分な自動車との事故により死亡または後遺障害を被られた場合に、加害者(無保険車を運転中の者等)が負担すべき損害賠償額のうち、自賠責保険等の保険金額を超える部分に対して保険金をお支払いします。
出典:三井ダイレクト損保

以 上

  • 「自動車保険(任意保険)が必要な2つの理由とは?」でした。

 

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ガソリン代・駐車場代・自動車保険料・車検代・メンテナンス費・自動車税等々、車の維持費は馬鹿になりませんね!

どちらも節約するのが難しい必要経費となりますが、加入されている「自動車保険」を見直すとことで、保険料が思われている以上にお安くなる可能性があります。

自動車保険会社は2種類のタイプに分かれています。
・店舗を有する「代理店型」
・店舗を有しない「ダイレクト型(通販型)」

「代理店型」は、店舗賃料・店舗人件費・販売経費などの経費を保険料に上乗せするため、同一の保険内容であれば「代理店型」は「ダイレクト型(通販型)」よりも保険料が高く設定されます。

加入されている保険会社が「代理店型」の場合、「ダイレクト型(通販型)」に変更されると、年間保険料が20,000円以上お安くなる可能性があります。

また、「ダイレクト型(通販型)」の自動車保険に加入されていたとしても、年齢・性別・家族構成・等級・免許証の色・用途・年間走行距離などの加入条件によって、各保険会社が「事故リスク基準」を設けて設定する保険料率が異なるため、年間保険料に差が生じます。

例えば、

  • ソニー損保の自動車保険の保険料は「走った分だけ」
    年間走行距離の短いドライバーの事故リスク < 長距離走行ドライバーと設定して、短距離ドライバーの保険料率を安く設定しています
  • 大人の保険(セゾン自動車保険)は、事故率が低い40・50代の保険料を割安に!
    事故を起こしにくい40~50代の保険料を安く設定しています


保険料を算定するための「項目」は多数ありますから、各「通販型自動車保険会社」でも、補償内容が同一であったとしても各社の年間保険料には差異が生じます。

保険料や補償内容等を見直す場合、「自動車保険の一括見積もりサイト」を御利用されて、現在加入されている自動車保険の保険料を他社と比較しながら絞り込むことが一般的な方法です。

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